Googleサーチコンソール(GSC)のデータは、サイトの「今」を最も正確に映します。ただし、クエリを眺めるだけでは、次に何を優先して改善し、どんな記事を作ればいいかまでは決めにくいのが実情です。
本記事では、GSCとラッコキーワード(月990円のライトプラン)をAIエージェント(Anthropic ClaudeのCowork)で連携し、シードキーワードの抽出 → キーワード調査 → ギャップ分析 → 記事企画への落とし込みまでを一気通貫で行う方法を、実例ベースで解説します。
ラッコキーワードのリンクはアフィリエイトリンクです。
※Googleスプレッドシートをiframeで読み込んでいるせいで、ページのスクロールが怪しいですが、ご容赦ください。

Coworkでのキーワード調査:前回までの振り返り

はじめに、Cowork + ラッコキーワードでキーワード分析を行い、企画やFAQまで含むExcelレポートを自動生成できることを確認しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

続編では、調査したいキーワードを投げるだけで、キーワードリストの作成が可能な、Coworkプラグインを無償配布しています。(Claudeとラッコキーワードをご契約済の方はぜひお試しください。)

GSC連携で、自社サイト特化の最強キーワードツールにしてみる

前回までは一つのキーワードを元に調査を進めるだけでした。これについて記事を書こう、という場合にはとても役立つプラグインでした。
ただ、サイト全体の中からシードキーワード(主要カテゴリー)を自動で見つけ出し、それらのシードキーワード毎にキーワード調査してくれたら、もっと楽できるんじゃないか?と思ったのが、今回のGSC連携バージョンを作ったきっかけです。

実例:愛知県の遺品整理業者さんのサイト

弊社がサイトリニューアルを行い、保守・運営も請け負っている、愛知県の遺品整理業者さんのデータを例に挙げてみます。このサイトを例にしたのは、主に

  • サービスのジャンルがいくつもあり、必ずしもキーワードは重ならない
  • 現時点でオウンドメディア的な展開を行なっていないので、GSCが持つキーワードもそう多くない
  • GSCデータのAIでの利用とブログでの公開について、お客様の同意を得られた

といった理由からです。

つまり、このサイトで、コンテンツ展開を行なっていくべきキーワードのリストが十分に取得できれば、他のサイトでも応用可能だと考えることができます。

GSC連携を行うと調査結果はどうなる?

業者さんの名前は非公表とさせていただきますが、以下のスプレッドシートを見てもらえれば、キーワード調査のツールとしてはほぼ完全に実践向きだとお分かりいただけるかと思います。
(Coworkが出力したExcelファイルを、Googleスプレッドシートにインポートしただけです。ただし、各カラムが見やすいよう、列の幅だけ調整しました。)

王道キーワード

ぜひ、実際にGoogleスプレッドシート上で、細かな部分まで見てみてください!
URL : https://docs.google.com/spreadsheets/d/1mTkZghJHNSlE29xR2Ted7N0Yq0pCNx6OeMZhd2pOp0M/edit?usp=sharing

隙間キーワード

URL : https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nsIQMfCcvtU2BnHCHNsOKc_1KiNXXojSpJBAICjfvK4/edit?usp=sharing

GSCギャップ分析

URL : https://docs.google.com/spreadsheets/d/137xBffTUCYd-eDjCAozyaQ_96CxMXThnWbwmmIA8L-U/edit?usp=sharing

GSCのデータとラッコキーワードのデータを組み合わせ、

  • 「ランクイン済」(1〜10位)
  • 「改善余地あり」(11位〜30位)
  • 「弱ランクイン」(31位以下)
  • 「未ランクイン」
  • 「お宝KW」(自社サイトだけがランクイン)
  • 「全データ」(上述のデータを一枚に)

と分けています。

GSCが持つクエリを可視化するだけでなく、ラッコキーワードのキーワードも組み合わせて、現状分析を行うことで、力を入れるべきキーワード、ジャンルがわかります。
既存のツールだと登録できるキーワード数の上限などで、ここまでのデータは拾えないことも多いと思います。

AIが本領発揮する領域は実はここから

GSCとラッコキーワードを組み合わせてデータを集めているので、自社サイトが検索結果に登場したキーワードや、競合他社がランクインしているキーワードもすべてデータとして持ち合わせているので、そのデータを活用できれば無敵なツールになるはずです。

CoworkはAIエージェントであると同時に、生成AI(Anthropic Claude)だということを思い出してもらえれば、質問を投げれば、AIエージェントが集めた情報をもとに回答を返してくれる、ということに気づくはずです。

なので、Excelファイルを3つ出力して終わり、ではなく、ここから実際のサイト改善に繋げていくためのヒントを得たいと思います。

事例1:どのような記事にするか

狙うべきキーワードは見えてきましたので、どのように実際の記事に活用できるか、Coworkのチャットに続ける形で、プロンプトを投げて試してみたいと思います。

プロンプト
3つの出力結果から、「遺品整理を業者に依頼する際の確認すべき事柄」というテーマで記事を作成する際に押さえるべきキーワードを抽出して
回答
先ほど取得した遺品整理・生前整理・ゴミ屋敷(+特殊清掃)のサジェストデータから、「遺品整理を業者に依頼する際の確認すべき事柄」に該当するキーワードを整理します。

費用・料金(最重要クラスタ)
遺品整理 費用(Vol 4,400)
遺品整理 相場(Vol 1,600)
遺品整理 料金(Vol 720)
遺品整理 費用 一軒家 相場(Vol 20)
遺品整理 費用 平均(Vol 90)
遺品整理 費用 相続税(Vol 50)

ユーザーが最も知りたいのは「いくらかかるのか」。費用・相場・料金は表記揺れですが全てカバーすべきです。間取り別の相場(1K、2DK、3LDK等)もサジェストに出ています。

業者選び・信頼性
遺品整理業者(Vol 2,900)
遺品整理 業者(Vol 2,900 ※同義)
遺品整理 口コミ(Vol 230)
遺品整理 トラブル(Vol 240)
遺品整理士(Vol 4,400)
遺品整理士 資格(Vol 1,000)

「業者」単体で2,900あり、選び方の判断基準としてトラブル事例や資格保有の確認が記事の柱になります。遺品整理士の資格を持っているかどうかが信頼性の指標として検索されています。

買取・費用軽減
遺品整理 買取(Vol 2,400)

費用を抑える手段として買取対応の有無を確認すべきという切り口で、検索ボリュームも大きいです。

サービス範囲の確認
ゴミ屋敷 片付け 費用(Vol 2,400)
ゴミ屋敷 片付け 業者(Vol 1,900)
特殊清掃 費用(Vol 720)
特殊清掃 相場(Vol 170)

遺品整理の依頼先がゴミ屋敷状態や特殊清掃にも対応できるか、追加費用はいくらかという文脈で関連します。

手続き・流れ
遺品整理とは(Vol 90)
生前整理 進め方(Vol 110)
生前整理 やることリスト(Vol 90)
生前整理 業者 選び方(Vol 90)

依頼前に知っておくべき基礎知識として使えます。

記事構成に落とし込む場合の推奨見出し案:
・遺品整理の費用相場を確認する(費用/相場/料金 → Vol合計 6,700超)
・信頼できる業者の見分け方(業者/遺品整理士/資格 → Vol合計 8,300超)
・よくあるトラブルと回避策(トラブル/口コミ → Vol 470)
・買取対応で費用を抑える(買取 → Vol 2,400)
・対応範囲の確認(特殊清掃/ゴミ屋敷対応 → 関連Vol 5,000超)
・依頼の流れと事前準備(進め方/やることリスト → Vol 200)

費用系と業者選び系がボリューム的に圧倒的に大きいので、この2つを記事の中心に据えるのが効果的です。

記事のテーマを与えれば、調べ上げたデータをもとに、具体的に書くべき内容を指示してくれます。

事例2:記事のキーワード、タイトルから見出しまで

今度は、「生前整理」のジャンルで、ハウツー系の記事のタイトルや見出し構成も提案してもらおうと思います。

プロンプト
テーマ「生前整理で行うべきこと」で記事を作成する際に関連するキーワードを抽出してください。できれば記事のタイトル、見出し構成も考えて。ただし、あくまでも事業者のサイトに載せるブログとしてふさわしい感じで。
回答
先ほどの4テーマのサジェストデータから「生前整理で行うべきこと」に関連するキーワードを抽出し、(事業者名は伏せます)のブログ記事として構成します。

キーワード抽出

中心キーワード
- 生前整理(Vol 3,600)
- 生前整理とは(Vol 880)
- 生前整理 やることリスト(Vol 90)
- 生前整理 進め方(Vol 110)

年代・きっかけ系
- 生前整理 50代(Vol 50)
- 生前整理 40代(Vol 90 ※2件合算)
- 終活(Vol 関連パターンあり)
- 生前整理 断捨離(Vol 80)

具体的な作業内容
- 生前整理ノート(Vol 140)
- 生前整理 買取(Vol 140)
- 遺品整理 買取(Vol 2,400)※生前整理でも共通する切り口

業者依頼系(事業者サイトのCVポイント)
- 生前整理 業者(Vol 590)
- 生前整理 業者 選び方(Vol 90)
- 生前整理 相場(Vol 70)
- 生前整理 料金(Vol 30)

周辺・補足
- 生前整理 メリット(Vol 90)
- 生前整理 資格(Vol 50)
- 生前整理アドバイザー(Vol 480)

記事タイトル案
「生前整理でやることリスト|50代から始める進め方と業者に頼むべきケース」

メインKW「生前整理」に加えて「やることリスト」「50代」「進め方」「業者」を自然に含められます。

見出し構成案

H2: 生前整理とは?遺品整理との違い
 KW:生前整理とは(Vol 880)、遺品整理(Vol 27,100)
 「自分で元気なうちに行う」点を簡潔に説明。遺品整理との違いを示すことで読者の前提知識を揃える。

H2: 生前整理を始めるべきタイミング
 KW:生前整理 50代(Vol 50)、生前整理 40代(Vol 90)
 「早すぎることはない」というメッセージ。40代・50代から始める方が増えている事実を紹介。

H2: 生前整理でやることリスト
 KW:生前整理 やることリスト(Vol 90)、生前整理 進め方(Vol 110)

 H3: ① 財産・貴重品の整理
  通帳、保険証書、不動産関連書類など

 H3: ② 不用品の仕分けと処分
  KW:生前整理 断捨離(Vol 80)
   残すもの・譲るもの・処分するものの判断基準

 H3: ③ エンディングノートの作成
  KW:生前整理ノート(Vol 140)
  書くべき項目と市販ノートの活用

 H3: ④ 買取できるものの確認
  KW:生前整理 買取(Vol 140)
  家具・家電・貴金属など、費用軽減につながる情報

H2: 生前整理のメリット
 KW:生前整理 メリット(Vol 90)
 ご家族の負担軽減、自分の意思を反映できる、残りの生活が快適になる等

H2: 自分でやる場合と業者に依頼する場合の判断基準
 KW:生前整理 業者(Vol 590)、生前整理 業者 選び方(Vol 90)
 量が多い、体力的に難しい、仏壇処分がある等のケースは業者向き。事業者サイトとしてここがCV導線。

H2: 業者に依頼する場合の費用目安
 KW:生前整理 相場(Vol 70)、生前整理 料金(Vol 30)
 間取り別のざっくりした相場感を提示。エコプラネットの料金ページへ内部リンク。

H2: まとめ|生前整理は「未来の自分とご家族」への贈り物
 要点の振り返りと、無料見積もりへの自然な誘導

記事全体で狙えるキーワードの合計検索ボリュームは約5,800程度です。「生前整理とは」(Vol 880)と「生前整理 業者」(Vol 590)が最もボリュームの大きい見出しになるので、この2つのセクションを特に厚めに書くと効果的です。

と、かなり具体的な記事作成についてのアドバイスがもらえます。

単に見出しを提案してくるのではなく、膨大なキーワードの調査データに基づいた提案なので、押さえるべき点を網羅しているのがポイントです。

GSC連携のキーワード調査をしてみたい方はご相談ください

今回のプラグインは、前回無償配布したものより数段と強力なため(むしろ、このプラグインでキーワード調査が完結するレベル)、他のSEO事業者、コンテンツマーケティング事業者、ツール提供企業への配慮から、GSCへの権限をいただいた上で弊社側でキーワード調査を代行、という形をとりたいと思います。(価格はサイト規模に応じて変動します。まずはご相談ください。)

上述のように、王道キーワード、隙間キーワード、GSCギャップ分析の3つのExcelファイルで納品しますので、それらのExcelファイルをChatGPT等、お使いの生成AIにアップロードしてからプロンプトを与えていただければ、上で紹介したような形で、記事作成の上で大きなアドバイスを得られるはずです。

既に高額なSaaSを契約しているけど、AIエージェントと比較してみたい、という企業様からのご相談も大歓迎です!

SaaSの方が高機能に見えるかもしれませんが、これはAIエージェント(Anthropic Claude、Cowork)を用いてできることの、ほんの一例です。

今後もこのような、SEOやGEO(AI検索最適化)、コンテンツマーケなどでのAIの使い方をご紹介していきたいと思います。

ご相談はこちらから

AIを使って費用を抑えつつ、効率的に「負けない」コンテンツを作りたい、という企業様、個人事業主様からのご相談をお待ちしております。

AIを導入してみたいけど、どこから始めたら良いのかわからない、といった企業の方もお気軽にご相談ください。事業領域のどの部分でAIが力を発揮できるか、といったご提案から、完全にプライバシーを守れるローカルLLMの導入まで、幅広くお手伝いさせていただきます。

よくある質問

Q.Coworkはキーワード調査と記事企画をどのようにサポートしますか?
A.CoworkはAIエージェントとして、シードキーワードの抽出からギャップ分析、記事の構成案まで自動で生成し、Excelレポートとして出力します。