記事を量産するコンテンツマーケティングはお勧めしません
「とりあえずオウンドメディアを」「月に何本」といった本数を目標にした記事制作は、お勧めしていません。検索で拾える語を並べただけの記事は、読者の役に立たず、ビジネスにもつながりません。サイト内に似た記事が増えると、どのページを評価すべきか検索エンジンが迷い、かえって既存ページの評価を下げることもあります。
当社が新しい記事を提案するのは、読者の問いに答えるページがサイトにないと、データで確認できたときだけです。多くの場合、新しい記事よりも、既存ページの改稿や統合の方が先に効果が出ます。
サイトの「分野の地図」を作り、空白を見つける
最初に、お客さまのサイトが実際に表示されている検索語を出発点にして、サイトが扱う分野を親カテゴリーと子カテゴリーの2階層に整理します。業種ごとの決まった型は使わず、お客さまのサイトのデータから分類を作ります。そのうえで、各分野の周辺で実際に検索されている語を集め、同じ分類に当てはめます。
こうしてできた「分野の地図」の上で、検索語の一つひとつを次のように見分けます。
| 状態 | 意味 | 打つ手の方向 |
|---|---|---|
| 上位に表示されている | サイトが答えられている | 維持し、問い合わせへの導線を整える |
| 表示されているが順位が低い | 答えはあるが、十分に評価されていない | 既存ページの改稿・統合・内部リンクの強化 |
| 検索されているのに表示されていない | 読者の問いに答えるページがない | 新しい記事の候補 |
| お客さまの事業と関係が薄い | 集客しても成果につながらない | 対象から外す |
分野ごとに、どれだけ答えられていて、どれだけ空白があるか、その空白にどれだけの需要があるかが分かります。さらに、分野ごとの問い合わせへのつながり方(どの分野のページから問い合わせが生まれているか)を重ねて、優先する分野を決めます。検索の需要が大きくても問い合わせにつながりにくい分野より、需要は中くらいでも問い合わせにつながる分野を先に埋める、といった判断を、数字で行います。
記事の候補は、お客さまと一緒に選びます
空白の中から、記事にする価値のある候補を一覧にしてお渡しします。候補ごとに、読者がどんな問いを持って検索しているか、どの立場の読者か、根拠となる検索語と需要、既存ページとの重なり、優先度を示します。
一覧には、機械的に見つけた候補をそのまま並べるのではなく、次のような点の確認結果も添えます。
- サイト内に、すでに同じ問いに答えているページがないか(あれば新規ではなく改稿を提案)
- 候補どうしが同じ問いを扱っていないか(重なる候補は1本にまとめる)
- 想定する読者の立場が、お客さまの顧客と合っているか
- ニュースや一時的な話題ではなく、継続して検索される問いか
- 業界の広告規制や表現上の制約に触れないか
どの候補を採用するかは、事業を知るお客さまに決めていただきます。採用した候補だけを、次の記事ブリーフに進めます。
記事ブリーフ ― 1本ごとの設計図
採用した候補ごとに、執筆の設計図となる記事ブリーフを作ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読者の問いと想定読者 | この記事が答える問いと、読者の立場。記事全体の軸になります |
| 狙う検索語 | 主な検索語と、あわせて答える関連の検索語 |
| 構成案 | 見出し(H2・H3)の案と、各見出しで答えること |
| 上位ページの分析 | 同じ問いで上位に表示されているページの見出し構成、必ず扱われている論点、分量の目安 |
| 差別化の要素 | 上位ページにない、お客さまだからこそ書ける経験・事例・専門的な判断 |
| サイト内の位置づけ | どの分野のどのページと関連づけるか、問い合わせへの導線をどこに置くか |
ブリーフは、記事の中身そのものではなく、専門家であるお客さまが書くべきことに集中できるようにするための設計図です。検索エンジンやAIは、ありふれた解説よりも、経験や専門的な判断に裏付けられた内容を評価します。そこはお客さまにしか書けない部分なので、ブリーフでその場所をはっきりさせます。
公開後は、効果を測って次を決める
記事を公開したら、当社が反映を確認し、インデックス登録を申請します。そのうえで、公開から4週間後をめどに、狙った検索語での表示と順位、クリック、AI検索での扱われ方、問い合わせへのつながりを確認します。
分野の地図も更新し、空白が埋まったか、新しい空白が生まれていないかを確かめます。効果が出ていれば同じ型を他の分野へ広げ、出ていなければ構成や導線を見直します。書いて終わりにせず、測って次の一手を決める。この繰り返しが、当社のコンテンツマーケティングです。
進め方
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. 現状の把握 | Search ConsoleとGA4の権限をいただき、検索での実績と問い合わせのデータを取り込みます |
| 2. 分野の地図と空白の分析 | サイトの分野を整理し、分野ごとの答えられている範囲、空白と需要、問い合わせへのつながりをまとめます |
| 3. 候補の選定 | 記事・改稿の候補一覧をお渡しし、お客さまに採否を決めていただきます |
| 4. 記事ブリーフ | 採用した候補ごとにブリーフを作ります |
| 5. 執筆と公開 | お客さま側で執筆・公開します。当社は公開前の確認と、インデックス登録の申請を行います |
| 6. 効果の確認 | 4週間後をめどに効果を確認し、続けるか、変えるかを決めます |
継続的に進める場合は、SEO・AIOコンサルティングの月次サイクルの中で、改稿や導線の改善とあわせて進めます。分野の地図と候補一覧の作成だけを単発でご依頼いただくこともできます。
よくあるご質問
- Q記事は書いてもらえますか?
- A
執筆はお客さまの側でお願いしています。お客さまの事業の経験や専門的な判断こそが記事の価値になるためです。当社は、何を書くべきかを示すブリーフと、公開前後の確認を担います。社内の担当者が生成AIを使って下書きを作る場合の、安全な進め方についてもご相談に乗ります。
- Q月に何本書けばよいですか?
- A
本数は目標にしません。優先度の高い空白から順に、お客さまの体制で無理なく書ける本数で進めます。月に1〜2本でも、優先する分野を正しく選べば効果は出ます。
- Q過去にオウンドメディアを作りましたが、成果が出ませんでした
- A
そうしたご相談からも歓迎します。既存の記事を分野の地図に当てはめると、評価されていない理由(同じ問いの記事が重なっている、事業と関係の薄い分野に偏っている、問い合わせへの導線がない、など)が見えてきます。新しく書く前に、既存記事の統合や改稿から始めることが多くあります。
- QAI検索にも対応していますか?
- A
はい。AI検索で使われている問いも需要として扱い、候補の選定に加えます。記事ブリーフでは、問いへの答えが本文のどこにあるかを明確にする構成を前提にしています。公開後は、AIのクローラーの取得や回答での引用も確認します。
- Qどんな業種でも対応できますか?
- A
対応できます。分野の分類は業種ごとの決まった型ではなく、お客さまのサイトのデータから作るため、専門性の高い業種や、検索語が独特な業種でも同じ方法で進められます。
自社にコンテンツマーケティングが必要かどうか、というところからのご相談で構いません。現状をお聞きしたうえで、進め方と費用をご提案します。